てぃあはタダで飛行機に乗りたい

マイルをメインに旅行関係 なんちゃってマイラーてぃあがいろいろ紹介します

#1 学生必携? JALnaviカードは遠征が多い学生オリエンティアにおすすめ!

※この記事はオリエンティア向け記事です。
 一般人には適さない内容である可能性があります。


JALカードnaviは学生専用の年会費無料クレジットカードです。
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学生カードというと一般カードから年会費を無料にした程度で大した特典がないものも多いですが...
JALカードnaviはそんなしょっぱいカードとは別物です。一般カードを凌ぐ学生カード最強級カードです!



そもそも学生カードって?

学生カードとは、クレジットカードにおける入門カードという立ち位置になっています。
大学生・短大生・高専本科4.5年などの高校を卒業以降の学生にのみ発行するカードで、社会人は持つことができません。*2

よくある特典としては、「年会費無料」「還元率〇倍」といったものが多く、それ以外は一般カードと同等の機能を持ちます。
JALカードnaviもこれらの機能を持ちます...がそれだけならただの凡カードです。

JALカードnaviはタダだけどただの学生カードじゃない!

JALカードnaviという名前からわかる通り、このカードはJAL(日本航空)が発行するクレジットカードです。正確にはちょっと違いますが...
JALカードにも一般カードが存在します。naviカードと見比べてみましょう。

navi 一般
年会費 在学中無料 2160円
JAL特約店 50000店舗以上 50000店舗以上
ETC発行手数料 無料(JCB)*3 無料(JCB)*4
ショッピングマイルプレミアム年会費 無料(自動入会) 3240円
ツアープレミアム年会費 無料(申込必須) 2160円
入会搭乗ボーナス 1000マイル 1000マイル
初回搭乗ボーナス 1000マイル 1000マイル
搭乗ボーナスマイル 10% 10%
マイルの有効期限 無期限 3年
入会eJALポイントボーナス 5000ポイント -
飛ぶほどボーナスマイル 毎年0-2000マイル -
ためるほどボーナスマイル 毎年50-300マイル -
海外旅行ボーナスマイル 300マイル(片道) -
語学検定ボーナスマイル 500マイル -
卒業JALカード継続ボーナス 2000マイル -
国内線特典航空券(往復) 最大6割引(6000マイル) 9500マイル~
国際線特典航空券(往復) 最大5割引(7500マイル~) 11000マイル~
提携電子マネー WAON WAON,PASMO,Suica
ブランド JCB・VISA・MasterCard JCB・VISA・MasterCard・AmericanExpress

赤色で書かれた部分が優れている部分です。

どうでしょう、なんかいっぱいあるけどピンと来ない...という人もいると思うので1つずつ見ていきましょう。

年会費

見てそのままですが、JALカードnaviは年会費が無料です。
つまり持っているだけでお金がかかるということはありません。

一方、一般カードは年会費が2160円かかります。*5
ちなみに卒業後も解約等しなければ原則naviカードから一般カードに切り替えとなります。

クレジットカードが金食い虫と言われることが多いのはこの「年会費」も原因の1つですが、naviカードならその心配は不要です。

ショッピングマイル・プレミアム年会費

ここが1つ目の大きいポイントです。
本来は年会費3240円が必要ですが、JALカードnaviはこの「ショッピングマイル・プレミアム」への登録が自動かつ無料となっています。
これにより、無料で一般カードより倍早くマイルをためることができます。
学生は決済額が社会人に比べ少ないですが、この仕組みにより少ない額でも多くのマイルを貯めることができます。

ショッピングマイル・プレミアムとは
JALカードに存在するオプションの1つです。
このオプションに加入することで、200円に1マイル付与なのを100円1マイル付与にすることができます。

スーパーなどのポイントカードでポイント2倍の日などがありますが、このオプションはそれと同じことになります。
ショッピングマイル・プレミアムに加入することで、同じ決済額ならマイルが単純に倍貯まります。

JAL特約店

JALカードには、JAL特約店というマイルが倍貯まる提携店が多くあります。
なお、この提携店は一般カードと差異はありません。

特約店としては、遠征で使う機会が多いENEOSや大手レンタカー*6はだいたい含まれます。
仮に車を10000円、給油で5000円をJALカードnaviで決済すると、それだけで300マイル貯まります。

コンビニではファミリーマート、ドラッグストアではウエルシアやマツモトキヨシも特約店に含まれます。
また、JAL自身もJAL特約店であるためJALの搭乗券をJALカードnaviで決済することでもマイルが貯まります。

特約店では100円につき2マイル貰えると覚えてください。

ETC発行手数料

高速道路を使うことが多いティアの中には、ETCのためにクレジットカードを作る人もいると思います。
しかし、ETCは発行手数料がかかることがあります。
JALカードnaviでもVISA/MasterCardでは1080円必要です。
しかし、JCBであれば無料で発行できます。

1回限りの料金ですが、手数料が気になる人にはJCBをお勧めします。

一方JOYでのクレジットカード決済はVISA/MasterCardのみ対応です。
これを考えるとブランド選択は少し難しい選択になるかもしれません。

当然ETCでの高速料金でもマイルは貯まります。

ツアープレミアム年会費

ツアープレミアムもJALカードのオプションの1つです。
こちらも本来は年会費として2160円必要ですが、JALカードnaviでは無料です。
ただし登録は自動ではないので登録手続きが必要です。
申込時に登録するか選択することができるので、ありがたく登録させてもらいましょう。

このオプションでは一部の割引運賃でJALに搭乗した際、フライトマイルを100%もらうことができます。

本来、よく利用する機会がある「先得」や「乗継割引28」といった割引運賃や「ツアーによる搭乗」ではフライトマイルは50-75%程度となり、100%は貯まりません。
これらの利用の際貰えない25-50%のマイルがもらえるようになるといったものです。
ただし、特便割引など対象外の運賃もあります。

JALばかり乗るなら有効ですが、やはりJALLCCやSKYに比べて高いのでそこまで重要なオプションではありません。
まぁ無料で付属するオプションなのでもらっておくに越したことはありません。

ただし、国際線に乗る場合は補填されるマイルが数千マイルになるのでかなり重要なオプションになります。


もうこの時点で年会費(2160円)+ショッピングマイル・プレミアム年会費(3240円)+ツアープレミアム年会費(2160円)の合計7560円が無料で付属しました。

入会・初回搭乗ボーナスマイル

こちらは普通カードと変わりませんがどのようなものか説明します。

JALでは毎年1回目の搭乗にボーナスマイルがもらえます。
搭乗マイルに加え一律1000マイルです。JALカードnaviでも一般カードでも変わりません。
なお、このボーナスは有償搭乗(お金を払ってチケットを買った場合)のみ有効です。
特典航空券による搭乗ではマイルはもらえません。

また、搭乗ボーナスマイルはフライトマイルに加えて貰えるマイルで、フライトマイルの10%となっています。
つまり、500マイルの区間であれば50マイルが追加でもらえます。
こちらもJALカードnaviでも一般カードでも変わりません。

マイルの有効期限

マイルにも有効期限があり、一般カードでは3年となっています。
そこがJALカードnaviでは在学中無期限となります。つまりマイル失効を気にする必要がありません。
卒業時に一般カードに切り替えるとこれまで貯まったマイルの有効期限は卒業時から3年後に設定されます。

入会eJALポイントボーナス

JALカードnaviでは、入会時にeJALポイントというJALのみで利用できるポイントが5000ポイント付与されます。
このポイントはJAL航空券やJALによるツアーの支払いに充てることができ、1ポイント1円の価値があります。
つまり、5000円分もらえることになります。

このポイントを使って片道はJAL、もう片道はLCCやSKYといった使い方もいいと思います。

なお、ポイントの付与はカード発行からやや遅れるので余裕をもって発行するようにしてください。

飛ぶほどボーナスマイル

こちらもJALカードnaviのみの特典です。
「飛ぶほど」となっているように、JAL利用に応じたボーナスマイルです。

フライトマイルで
2500~4999マイル貯めると1000マイル
5000マイル以上貯めると2000マイル

貰うことができます。

なお、先得を利用して2500マイルもらうには以下の搭乗回数が必要です。
(普通運賃やビジネスきっぷなどはより多くのマイルがもらえるので搭乗回数はより少なくなります)

区間 片道 最低回数
札幌-福岡 662 4回(2648マイル)
東京-札幌 383 7回(2681マイル)
東京-大阪 210 12回(2520マイル)
東京-福岡 425 6回(2550マイル)
東京-那覇 738 4回(2952マイル)
名古屋-札幌 461 6回(2766マイル)
名古屋-那覇 607 5回(3035マイル)
大阪-札幌 500 5回(2500マイル)
大阪-仙台 297 9回(2673マイル)
大阪-那覇 554 5回(2770マイル)

見ての通りやや厳しい条件です。達成すれば1000マイルもらえますが、SkymarkやLCC、高速バスなどより安く移動できる手段があることを考えると、無理に狙うと損をしてしまう可能性があるので注意しましょう。
国際線に乗る機会があれば達成できるかもしれないくらいに思っておくのがいいと思います。

ためるほどボーナスマイル

こちらは決済やフライトマイルで獲得したマイル数によってもらえるボーナスです。
決済のみで貯めた場合、以下のような条件になります。

決済額 獲得マイル 獲得ボーナス

0~ 99,900円

0~999マイル

50マイル
100,000~199,900円 1000~1999マイル 100マイル
200,000~299,900円 2000~2999マイル 200マイル
300,000~円 3000~マイル 300マイル

こちらは「飛ぶほど」に比べて条件は緩く、0円でも50マイルが貰えます。
また搭乗マイルなども対象なので1回飛行機に乗ってしまえば、それだけで初回搭乗ボーナスで1000マイルもらえるので1000マイル以上の条件にひっかかります。

海外旅行ボーナスマイル

JAL国際線に乗った際、片道300マイルが追加でもらえます。往復で600マイルがもらえます。
なお、JAL運航でなくてもJAL便名がついている航空券ならば対象です。

語学検定ボーナスマイル

TOEICTOEFL、英検、外国語検定などの語学検定で一定以上のスコアを取るとボーナスマイルとして500マイルがもらえます。
なお、1言語1回のみのため、英語だけで何回もといったことは不可能です。
ちなみにTOEICは600点、TOEFLは61点以上が条件です。

ただし、カード発行前の試験は対象外です。

卒業JALカード継続ボーナス

卒業後もJALカードを継続し、一般カードに切り替えると2000マイルが貰えます。
なお、1人1回のみなので就職してから大学院に入り、そこで卒業しても重複して貰うことはできません

普通カードの年会費は切り替えの場合でも初年度は無料となります。

国内線特典航空券・国際線特典航空券

この2つがJALカードnaviで最も重要な特典です。
この特典により非常にお得に飛行機に乗ることができます。

特典航空券

特典航空券とは、マイルを使用して購入する航空券です。
マイルを使用するので基本的には無料で飛行機に乗ることができます。

よくあるポイントの利用では1ポイント=1円での利用となることが多いですが、マイルに関しては1マイル=1円ではないのが重要です。

航空会社のポイントは一般にマイルという単位で扱われますが、マイルは実際の料金に関わらず一定の量を使って飛行機に乗ることができるのが特徴です。*7
一般カードでも特典航空券を利用することは可能ですが、JALカードnavi会員は一般カード会員より少ないマイルで特典航空券を利用できます。

実際に必要なマイルはどの程度でしょうか、見てみましょう。

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この表は片道に必要なマイル数です。往復だと単純に倍必要です。
A区間はかなり短距離であり、高速バスも多い区間なので少し微妙ですが、B区間となると国内線ほぼすべての便が含まれます。
C区間は東京-久米島/宮古/石垣と大阪-石垣のみですが、この路線は3000マイルの対象外です。

つまり、C区間以外のすべての国内線に3000マイルで乗ることができます。
東京那覇でも3000マイルですし、東京旭川でも3000マイルです。
大阪青森でも3000マイルですし、大阪宮崎でも3000マイルです。

ではJALでは片道いくら程度で乗ることができるのでしょうか、いくつか見てみましょう

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2月の大阪→札幌と3月の東京→那覇を例にしてみました。
どちらもJALカードnavi特典航空券により3000マイルで乗ることができます。

この額の便に3000マイルで乗ることができると考えるとかなりお得なのではないでしょうか。

この3000マイルで国内線に乗れるというのがJALカードnaviを持つ理由となる一番大きな特典です。
卒業旅行で沖縄や北海道に行こうとすると往復で2万程度はかかってしまいますが、このカードを持っていれば6000マイルで往復できます。

また、大阪から青森で青森の大会に・東京から札幌でスキーOにといった利用もできます。
特にローカル線は非常に料金が高いので料金に関わらず3000マイルで乗ることができるという点はとても大きいです。

なお、A.B.C区間の区割りはJAL公式に記載があるのでこちらをご覧ください。

国際線は国内線と違い、一律のマイル数ではありませんが一般カードのきっかり半分のマイルで乗ることができます。

エリア navi 一般
韓国*8 7500 15000
アジア1*9 10000 20000
アジア2*10 17500 35000
オセアニア*11・ロシア*12 20000 40000
ヨーロッパ*13 27500 55000
ハワイ*14 20000 40000
北米*15 25000 50000

※これらはすべて往復のマイル数です

韓国や台湾はLCCが多いのでちょっともったいないですが、ヨーロッパやハワイに2万マイル程度で飛ぶことができるのはとても大きいです。
なんてったってJALの直行便なら最安でも10万近くしますからね。

ただ、利用できるのはエコノミークラスのみです。
プレミアムエコノミー・ビジネス・ファーストクラスの利用は一般カードと同じマイル数が必要です。

ただしこの割引は期間が指定されており、繁忙期であるGWや夏休み、年末年始などは対象外です。春休みは対象となっている年が多いです。
繁忙期に特典航空券を利用する場合は、一般カード会員と同じマイル数が必要となります。

デメリットは?

飛行機に乗る機会があるならこれ以上強いカードもなかなかないですが、やっぱりデメリットもあります。

入会は卒業の3か月前まで!

学生なら誰でも申し込むことができるカード...ですが、卒業月から3か月以上前でなければ申し込むことはできません。
つまり、3月卒業なら12月中に申し込まないと手に入れることはできません。

2月頃に空港で勧誘されている卒業旅行グループを見たことがありますが、この時にこの条件で断られていました。
もし卒業旅行などで飛行機に乗る機会があるなら早めに申し込んでおいた方がいいでしょう。

学生カードの宿命、少ない限度額

学生は安定した収入がないため、使用できる金額に厳しい制限がかかっています。
基本的に月10万円の限度額が設定され、基本的にそれ以上使用することはできません

ただし、上限に達してしまったが利用したいといった場合に繰り上げ返済することにより枠を空けることは可能です。
また、一時的な増額も可能ですがそれでも限度額は30万程度になるようです。

とはいえ、いきなりカードを使いだすと金銭感覚がついて来ないせいで使いすぎてしまうということもありがちなのでこれは仕方のないことでもあります。

SuicaPasmoのチャージはできない

SuicaPasmoなどの交通系ICカードへのクレジットカードによるチャージが利用できません。使用感としてはほぼ唯一この点が一般カードに劣ります。
必要ならば別にチャージ可能なカードを用意することも考えた方がいいかもしれません。

なお、WAONへのチャージは可能です。
WAONをよく利用する方には簡単に支払いができる上にマイルも貯まって一石二鳥です。

AMEXブランドはない

JALカードnaviにAmericanExpressの提携カードはありません
とはいえAmericanExpressでしか決済できないということは国内ではほぼありませんし、数少ないAMEXのみ決済に対応するコストコは来年度からMasterCardによる決済が可能になるため、そこまで気にする必要もないと思います。

さいごに

JALカードnaviは一般的には学生向けのカードですが、特約店にガソリンスタンドやレンタカーが含まれるためレンタカー利用が多い学生ティアにはぴったりのカードとなっています。
遠征で貯めたマイルで飛行機に乗って遠征に...ということも可能です。
もし部の会計担当になることがあったり、ETCカード持ちが少ないのであればこのカードを持つことで楽に遠征に行けるようになるかもしれません。

ちなみにスキーOの時期は毎年特典航空券の割引期間なのでマイルを貯めて参加費*16+αだけでスキーOに行くこともできます!
スキーOはいいぞ。

*1:JCBのみ

*2:※18歳以下の高校生は不可

*3:VISA/MasterCardは1080円

*4:VISA/MasterCardは1080円

*5:入会初年度の年会費は無料

*6:日産・トヨタ・タイムズ・オリックス・Jネット・フジ・JR北海道・スカイ

*7:時期により必要な量は変動

*8:ソウル、プサン

*9:広州、上海、台北、大連、高雄、天津、北京、香港、マニラ

*10:クアラルンプール、ジャカルタシンガポール、デリー、ハノイホーチミンシティ、バンコク

*11:シドニーメルボルン

*12:モスクワ

*13:パリ、フランクフルト、ヘルシンキ、ロンドン

*14:ホノルル、コナ

*15:サンディエゴ、サンフランシスコ、シカゴ、ダラス・フォートワース、ニューヨーク、バンクーバー、ボストン、ロサンゼルス

*16:毎年12000円くらい